人々の暮らしを守る。
建設・土木現場での仮設構造物の組立における
鋼材どうしを
溶接やボルト接合ではなく、
ブルマン金具を用いて接合することにより
組み立て解体が簡単にできる無溶接製品です。
挟締金具のパイオニアである弊社ブルマンは、
建築・土木工事におけるあらゆる鉄構仮設作業を支え
街と人々の安全と安心を守り続けていきます。
「インパクトレンチ使⽤不可徹底のお願い」
平素より格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます。
さて、昨今、充電式・電動インパクトレンチの締付けトルクが強力化しており市場に出回っております。しかし仮締めという性質上、あくまで規定締付けトルク 300N・m を下回るものでなければなりません。
また、「300N・m 以上で締付ければ問題ない」と認識されている⽅もいらっしゃるようですが、過大な締付けトルクは危険です。規定締付けトルク値はあくまでも300N・m であり、それ以上でもそれ以下でもありません。300N・m を超える過大トルクで締付ければ破損の原因に繋がりますし、過小トルクであれば接合部異常や緩みの原因にもなります。
そして、この規定締付けトルクを守らなければ性能補償の対象外となってしまいます。インパクトレンチは単なる締付け工具であり、締付けトルク管理機器ではありません。今後、破損などの事故を未然に防ぐためにも、下記の事項を厳守していただき、施工業者様へのご指導と周知をして頂きますようお願い申し上げます。
注意事項
- ※締付けトルク 300N・m(Cs型は60N・m)以上のインパクトレンチは絶対に使用しない
- ※仮締めは 300N・m(Cs型は60N・m)を下回るトルクで締付
- ※本締めは専用トルクレンチを使用し 300N・m(Cs型は60N・m)で締付
Features ブルマンの特長
特殊技能が不要
ボルトを締めたり緩めたりすることにより組立解体が行えるため、溶接や穴開け作業がいらず特殊技能は不要です。また施工時はトルクレンチを使用し規定トルクにて締め付けるため、作業者の熟練度等に左右されることがなく安定した接合が可能となります。
作業時間を大幅に短縮
現場の条件などで異なりますが、在来の工法と比較し平均して組立で30%、解体では70%以上作業時間を短縮することが可能です。
火気や電気が不要
溶接、穴開けが不要なため、火や電気は不要です。そのため、雨天時や河川工事など水のかかる場所での作業や、山中・地下・工場内・住宅地など引火の恐れのある場所での作業など、電気や火気の使用が困難な状況でも施工が可能です。
優れた強度と耐久性
ブルマン工法は、挟んで締め付けるだけで鋼材を接合できる画期的な工法ですが、過去20年間数々の使用実績や各種疲労試験(振動試験)の結果などにより、その信頼性が十分に実証されています。
260万回以上の振動(疲労)試験もクリアした実績もございます。
高い施工性と利便性
杭間のずれ、鋼材のねじれやそり等により接合部分に多少の隙間があるような場合でも、鋼材同士を強力に密着させ接合することが可能です。 また仮設材の着脱が容易なため、仮設材の一時的な取り外しや転用が必要な場合にも最適です。
鋼材の回収再使用が容易
組み立て時の穴開けや溶接、解体時のガス切断等が不要となり、鋼材はほとんどが元の状態で回収可能です。解体後の鋼材補修の手間も大幅に減少しますので、再使用も容易です。
ブルマン金具は、
社団法人 仮設工業会の挟締金具に認定されています。
挟締金具については、(社)仮設工業会で、認定基準が制定されております。
ブルマン金具は、C-50型、C-60型(以上I型)の2タイプについて、認定基準に合格した認定品となっております。
BULL-MAN BOLT ブルマンボルト
ブルマンボルトは、締めつけた際に相手鋼材に対して食い込みを発生させるため、ボルトの先端部に特殊な加工を施し、熱処理によりボルト表面の硬度を高めています。 優れた材料の使用と熱処理の最適化により高い表面硬さと靱性とを両立し、優れた強度と耐久性を確保しています。
ブルマンボルトの特徴
- 日鐵ボルテン(株)にて製造されており、長年にわたる技術の蓄積により常に安定した品質の製品を供給しています。
- 材料には新日本製鐵(株)日鐵ボルテン(株)により研究、開発された高強度ボルト専用鋼材BOLLTEN 110NMが使用されています。
- 浸炭焼き入れ・焼き戻しすることにより耐摩耗性に優れ、靱性にも富んでいるため過酷な使用条件においても、くり返し使用が可能です。
- ベーキング(脱水素処理)が施されており、耐蝕性、耐遅れ破壊性に優れています。
表面硬さについて
図1はボルト先端部の断面を拡大した写真であり、黒い部分は浸炭層でその深さは0.4㎜~0.6㎜です。表面から内部までの硬度の分布を測定した結果が図2ですが、表面より1㎜付近までは、浸炭熱処理の効果により硬度が高くなっており、摩耗が発生してもこの範囲内であれば表面の硬さは維持されることを示しています。
ブルマンボルト単体での荷重試験
図18の要領でボルト単体のクランプ力試験を行った結果が図19です。このデータでは20tにて試験を中止していますが、クランプ力は充分に保持されており、試験後のボルト先端部に破損などは全く起こっていません。
ブルマンボルトの耐久性
ブルマンボルトの耐久性を確認するために、ブルマン社では図17の要領で、98kNの荷重を同一のボルトにくり返し50回加えた時の変位量を測定する試験を行っていますが、試験終了後でもボルト先端部に破損などは発生していません。
図20のグラフはその結果の内、最初と最後10回ずつの結果の平均を荷重毎に比較したものですが、試験回数の進行に伴った変位量の異常な増加はどの荷重においても見られません。
これらの試験の結果より、ブルマンボルトは強度、耐久性に優れ、常に安定したクランプ力を発揮することがわかりますが、このことは技術的な面からも裏付けられており、ブルマンボルトの高い信頼性を示すものであります。
ブルマンボルト(M24 X 65)の仕様
ブルマンボルトには、使用する箇所ごとにさまざまなタイプがありますが、基本的な材質、製法などは同一です
材質 | 熱処理 | 表面処理 | ボルト径S | A | B | C | D | 自重 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
BOLTEN 110NM | 浸炭焼入 | Ep-Fe/Zn 5/CM 1 | M24-P3 | 60 | 65 | 80 | 41 | 0.38Kg |
引張強さ | 最小引張荷重 | 硬さHRA(HRC) | クランプ力(トルク300N・m) |
---|---|---|---|
100~120kg/mm² | 345.9~414.5kN | 77(53)以上 | 196kN以上 |
新ブルマンボルトM24の仕様
No. | L1 | L2 | L3 | 呼称・適用 |
---|---|---|---|---|
1 | 80 | 65 | 8以下 | M24*65:C型一般用 |
- 記入なき寸法及び公差は、JIS B1186 によること
- 浸炭焼入焼戻 硬さ:HRA77以上、浸炭深さ:0.4~0.6mm
- 電気亜鉛メッキ、クロメート(無色) MFZnⅡ(5μ以上)
- ネジは転造ネジとし、リングゲージにて嵌合検査とする
Works 取付施工例
これまでの施工事例を一部ご紹介いたします。
詳しくはこちらまずはお気軽にご相談ください。